はじめてのスタジオ練習
お久しぶりです。ひがです。
本日は人生初のスタジオ練習に行ってきたので、進捗報告的な意味も含めてブログを書きます。
とりあえず利便性を重視して家から一番近いと思われるスタジオに行きました。徒歩で30分、まぁユーフォちゃん背負っても歩けるレベル。
まず最初に2重扉に感動した!
部屋の様子もまさにスタジオって感じ。
初回なのでお試し感覚で2時間で入りました。譜面台とか椅子とか必要なものは揃ってたので練習開始。
音出ししてみて感じたのは、カラオケ部屋でやるのとは響きが全然違うということ。こんなに違うのってくらい違いました。
スタジオ良いですねー。もっと早く来ればよかった。
自分の演奏の調子自体はいまいち。
というより、これはカラオケでもそうなんですけど、普段ミュート有りで吹いてると高い音が出せると勘違いしてしまいますね。
原理はうまく説明できませんが、私の場合だと最高音がキー −2くらいになります。
ミュート有りだとE♭は安定してFから怪しくなるのに、ミュート無しだとDかE♭でもう安定しなくなる。(ミュートが高音を支える程よい抵抗になってしまっているのかな?)
もちろん響きは生音の方が良いと思います。それだけに普段の自宅練習で出せている音域が出ないのはもどかしい…。でもこれが実力なので、受け止めて精進せねばですね!
今回の経験でもっと生音で吹く機会を増やしたほうが良いなと思いました。金額的にはカラオケよりも高いけれど、その価値はありそうです。
あと、2時間が体感あっという間でした。それだけ集中は出来ていたということかもしれないなとポジティブに受け取っていますが、次回は3時間でも良いかもしれない。
年度内にスタジオ録音した動画が出せたらと思っていますが、どうなるか。
がんばります。
ユーフォ生活1年目
(ブログ 『ユーフォニアムとの出逢い』 の続き)
まずは挨拶代わりにミッフィーとユーフォちゃん(サムネ画像調整)
先日、YouTubeにユーフォニアムの演奏動画をアップしました。
2年目に入ったとはいえまだまだ初心者で、拙い演奏だという自覚はありますが、ここからスタートしたい、成長の過程を残したいという気持ちで投稿しました。
仲の良い友人たちが観てくれたとしても再生数は数十回かな~なんて思っていたら、2日で3桁に到達して驚いています。
観てくれたみなさん、ありがとうございます。
※アップロードから2日間は検索の上位に出やすくなっているそうです。それにしても、100回再生超えたのは嬉しい!
さて、今回はそんな動画投稿に至るまでの練習・成長過程を振り返ろうという内容です。独学で始めようという人の参考にもなれば。
(できることならレッスン受けた方が上達早いはずです!ユーフォは教室も少なくて、時間も合わなかったのでここまで独学で来てしまいました)
かなり細かい話まで書くつもりです。
ダイジェスト版でいいよ!って人はページの最後の「総括」に感想を、その後に自分の練習環境や頻度、進度、購入品リストなどなど載せておくのでスクロールしてね!
➀音を出すことに慣れる、簡単な曲で運指を覚える(2019/6/9~2019/秋頃)
右も左もわからない初心者なので、最初の頃はなるべく楽器に触るようにしていたと思います。練習は家で、ミュート(YAMAHAのサイレントブラス)を付けて行いました。
練習は仕事が早く上がれる日をメインに、頻度としては2, 3日に1回程度だったかと。最初は何を吹いていたんだろう?音階かな?
始めて2週間で最初の教本を購入しました。(水瀬いのりツアー名古屋の帰りに名古屋のジュンク堂で買いました)
『見て聴いて必ず吹けるユーフォニアム入門』
この本の良かったところ:内容が易しく読みやすい、運指が楽譜に書いてある、CDが付いている。
運指を覚えるのにとても役立ちました。練習曲も有名なものが入っていて吹きやすく、徐々に吹けるようにはなっていったのですが、「Jupiter / ホルスト」の壁にぶち当たりました。最高音のGがきつくて最初はかすりもしませんでした。(曲中でGが当たるようになってきたのはつい最近)自分のユーフォはJupiter製。"Jupiter"を冠するこの曲は吹きこなせるようになりたいなと思っています。
とにかく、これで運指には慣れました。ギターのコードよりも覚えること少なくて助かりました。(ギター弾けない人の感想)
②耳コピして曲を吹く、音域を広げる(2019/秋頃~2020/4)
さて、運指が一通り頭に入ったら自分の好きな曲を吹いてみたくなってきました。
吹けもしないうちから吹きたい曲をたくさん見つけては耳コピしてストックしていきました。自分の場合は、画像で貼ったような実音で書いた音階のメモを見ながら吹いています。(楽譜が読めないので)
しかし演奏しようという目で見ると、だいたいの曲って高音の見せ場があるんですよね。「この音さえ出れば吹けるのに〜!」ってものばかりでした。鳴らすべき音はわかっているのに出ないって悔しいものです。
とはいえ「色んな曲に手を出す」というのは初心者の自分には悪くなかったかなと。好きな曲でもずっとやっていると飽きるときもあるし、別の曲を吹いてるうちに苦手箇所が攻略できたなんてこともありました。
ただ、練習の間隔が空いてしまうことが多かったこの時期では成長曲線の傾きは緩やかだったと思います。1音広げるのに1ヶ月とか、そんなペース。平均したら3回/月くらいしか吹けていないと思うので、練習の最初は感覚を戻すところから始まってしまうし、それではなかなか成長しません。
この時期の到達地点は「Dに苦戦しなくなる、調子が良いときはFがなんとか出る」くらいです。
3/中 背負えるセミハードケースを購入
生音で吹きたい気持ちが抑えきれず、背負えるセミハードケースを購入。しっかりしていて見た目もかっこ良いものということで、bagsというメーカーのケースを選びました。工場の移転が原因とかで品薄になっていて、注文入れてから数ヶ月待ちました。これで念願のカラオケ練習に行けます。
僕が買ったのはWhite。元のケースが黒なのでコントラストを意識しました。 今見たらMetalic Redという新色が出ていてこれも良さそう。
よく似た商品を出しているVegaというメーカーもあるのですが(こっちが先?)今は生産していないそうです。Vegaの方が少しお値段高くて頑丈だとか。まぁでもbagsも決して安くないしそれに見合う十分なクオリティでした。
やはりたまには生で吹かないとね。ミュート付けてるときの方が高音が出やすいのは気のせいだろうか。程よく抵抗感があって安定している?のだろうか。。世の中の流れでカラオケ屋に行けなくなるということもありながら、営業再開されてからはたまに行ってます。
➂課題曲選定:夏夢/水瀬いのり、練習量大幅UP(2020/4末~6末)
新型コロナウイルスによって私の仕事も在宅勤務になりました。余暇の時間も、最初の頃はU-NEXTでひたすらアニメを観たり、3DSで未プレイのドラクエⅥとⅦをやったり、懐かしいノベルゲームをやったりしながら過ごしました。バーバラのヒロイン力とマリベルのツンデレがオタクの心に刺さりましたね。色んな世界観をひとしきり楽しんで満足したら、今度は自分自身の人生を楽しむためのことをしよう!というモードになりました。
そんなタイミングでちょうどGWに入って、何をしようかと考えて、出た結論が「6月頃を目標に1曲吹いて動画にする」でした。
課題曲の選定
最初の一曲目は重要です。自分のルーツを汲み取った納得の行く選曲にしたいと考えました。好きなアーティストやアニメ・ゲーム作品などを書き出して、その中にある曲から(テンポが極端に速くて明らかに難しい曲を除いて)しっくり来るものを選びました。
最終選考まで残ったのは「BLUE COMPASS / 水瀬いのり」「ループ / 坂本真綾」「夏夢 / 水瀬いのり」
どれも思い入れが強い曲でしたが、プライマリーである水瀬いのりさんの曲で季節感もあっていて、難易度もほど良くチャレンジングだろうと思い「夏夢」にしました。すでに耳コピ済でしたが、サビの高音で毎回詰まってしまうため吹けない曲で、ここをクリアすることが一つ目標になりました。
練習量を大幅にUP
明確な目標が定まりやる気も出たので、ユーフォの練習量を劇的に増やすことに。特に気をつけたのは時間よりも頻度です。なるべく毎日吹くということ。
「まだ全力でやり切ってないし、とにかくだめでもいいから毎日やってみよう。」そう思えたとき、改めて自分の中でスイッチが入ったような気がします。
そこから約2ヶ月間、毎日のようにユーフォを吹きました。コンクール前の吹奏楽部員の如く、昼休みに練習、夕方にも練習。休みの日は1日6時間吹いていた日もあります(やりすぎも注意かも、無理して顎を痛めないようにしましょう)。どうしても時間の都合で吹けない日は、マッピ練や腹筋だけでもやっていたし、ユーフォのことを考えなかった日は1日もありませんでした。
やっぱり毎日吹くというのは大事なことで、今までと成長スピードが違うという実感がありました。曲中のE(夏夢の最高音)が使えるようになり希望が見えてきた頃、
9年来の知り合いがチューバの名手だということが判明し、アドバイスをもらうことができました。「マッピ練で口輪筋を鍛えること。ロングトーンの練習を重視すること。ねじり腹筋で脇腹の筋肉を鍛えるのも良い。」口輪筋が少しずつついてきて全体的に吹きやすく感じられるようになりました。
それと、彼女からは「お腹に力を入れて音を支えるんだよ」と言われて、これが自分の中でしっくり来て、意図的に腹筋力を入れながら吹いたら苦手なフレーズで詰まる回数が減りました。
2人からのアドバイスを元に練習を続けていき、7月に入る頃にはなんとか1コーラス吹けるようになりました。
④録音・撮影・動画編集(2020/7)
吹けるぞ!と思い録音をスタートしたものの、録音しているというプレッシャーからか、ミスが増えてしまったり、それを繰り返すうちに口が疲れてしまって上手く吹けなくなったりと一筋縄ではいきません。
雑念が入るからいけないわけで、曲に集中することが大事と意識して、苦労の末、なんとか完成したのが投稿した動画の音です。「初心者が頑張って吹きました」感が出ていますが、ここまで来るにも大変な道のりでした。
映像は音とは別で撮っています。ただ、口パクならぬ指ポチ(?)だと吹奏感が出ないので実際に吹いています。
動画撮ることを職場のお姉さんに話したら「照明をちゃんとした方がいいらしいよ!」というアドバイスをいただいたので、リングライトをAmazonで購入。自分の好きな角度から光を当てられるので明るい感じに撮れたかなと。
撮影を終えたその日のうちに動画編集に取り掛かり、完成。音源と映像をカット、MIXできる簡単なフリーソフトを使ってシンプルに作りました。
サムネしっかり作ろうかとも思ったんですが、自分の演奏レベルがまだまだなのにサムネだけクオリティを追求するのも違和感があって、今は質素にしています。そのうちちゃんと作ってみますね。
最初の演奏動画です。観てもらえるととても嬉しく思います。
総括
予定より少し遅れましたがまずは1曲形にできたことは嬉しく思っています。ようやく皆さんにも報告することができました。SNSで報告するのはある程度吹けるようになってから、と決めていたので。拙い演奏でしたが、聴いてくれた方はありがとうございます。見守ってくれていた人たちもありがとうございます。これからも自分の好きな曲を吹きながらレベルアップしていきます。
もし音楽始めたいと思っている人がいたら、経験なくても大丈夫。思い切って飛び込んでみると楽しいですよ!自分の好きな曲を演奏できるって最高です!
↓↓↓最後に情報関連まとめ↓↓↓
◆練習環境、参考にした書籍
・管楽器経験者にアドバイスを貰いながらもレッスン等には通わず基本は独学。
(最近になってチューバ上手い知り合いに基礎を教えてもらえることになり、より明確なアドバイスを貰えるようになった。)
・自宅(マンション、隣の部屋の物音はそこそこ聞こえる)でYAMAHAのサイレントブラスを使って練習。たまにカラオケ練習。最近ではマウスピースでの練習も取り入れています。
・使った書籍
『見て聴いて必ず吹けるユーフォニアム入門』
最初に買った本。楽譜に指番号ふってあるので入門に良いと思います。運指はこれで覚えました。
『朝練ユーフォニアム 毎日の基礎練習30分』
ルーチンに取り入れたくて買ってみました。完全な初心者よりは部活でやってる人向けかな?主にリップスラーや跳躍の練習項目を参考にしました。
『もっと音楽が好きになる 上達の基本 ユーフォニアム』
ユーフォを楽しく続けるための心構えを学びました。
『持ち歩き 楽譜がやさしく読める本』
自分が楽譜の何を分かっていないのかはわかりました。初心者にもとても読みやすい本でした。
◆練習の進度と頻度
➀音を出すことに慣れる、運指を覚える(2019/6/9~2019/秋頃)
②耳コピして曲を吹く、音域を広げる(2019/秋頃~2020/4)
③課題曲選定、練習量大幅UP(2020/4末〜6末)
④録音・撮影・動画編集(2020/7)
練習頻度には波あり
2019年6月(購入した月) 2, 3日に1回程度
2019年秋〜 仕事の忙しさもあり、基本週末。週末も予定が詰まっていると2週に1回になった時期もあり。
2020年4月末以降 おうち時間が増えて、練習量の大幅アップを決意。6月9日の1周年記念に動画アップを目標に再スタート。
2020年5月 ほぼ毎日練習
2020年6月 出社日も増えてきて練習頻度は落ちたものの、週3~4回を維持。
◆ユーフォ関連で買った物(書籍と消耗品以外)
・YAMAHA サイレントブラス ユーフォ用
これが無いと家練ができない笑
・Hamilton KB381F 譜面台 ホワイト
アルミ製なので軽くて扱いやすく持ち運びもしようと思えばできます。
・ZOOM H1n
録音用に。本体が1万円くらいです。特に不満なく使えています。
・撮影用LEDリングライト
・ピロピロ笛
肺活量鍛える用に。彼女が見つけて買ってくれました。
・willie's Little willieトロンボーン・ユーフォニアム用
マウスピース側に付ける新しいタイプのミュート。
https://item.rakuten.co.jp/kkdac/10002228/
竹森先生(@Ken_Euphoniuman)が動画で紹介してたLittle willieをマッピ練習用に購入してみました!
— ひが (@higa_euphrider) 2020年6月14日
Bruno Tilz の6 1/2 AL、スロート径6.3用にTB4を買ってみたんですが最後まで入らない😂これはTB6買ったほうが良かったやつ?
一応吹いてみると弱消音(体感音量2/3〜1/2)はされてるかなという感じ! pic.twitter.com/pgRpTVU1e1
・bags EFBE WHT ユーフォニアム用ケース
本編で触れましたが、再掲。
ユーフォニアムとの出逢い
2019年6月9日、私はMy楽器ユーフォニアムを購入した。
音楽経験なし、楽譜も読めなければ音楽理論もわからない。”C”?”ド”じゃないの?という状態からのスタート。家族・親戚にも楽器経験者は誰一人いない(唯一弟が大学でBeat BOX=ボイスパーカッションをやっていた)。楽器の経験といえば授業でやったリコーダーやメロディオン、そんな感じ。音楽に関しては全くの素人だった。
そんな私がいきなり50万もする楽器を買ったのだから思い切ったものだと思う。
今回は、私がなぜユーフォニアムを始めたのか、そしてMy楽器を購入するまでの経緯を書きたいと思います。
なぜユーフォニアムを始めたのか。
結論から言えば、自分の人生に「音楽・楽器」という要素を取り入れたかったから。
それが人生を豊かにすると信じているし、“幸せに生きる”という自分の最終目標に繋がると思うから。
そして、楽器選びの過程で 演奏している自分をイメージできたからです。
大真面目に言っているのですが、これだけでは伝わらないと思うのでもう少し書き下していきます。
―自分の人生に「音楽・楽器」という要素を―
以前から漠然と考えていました。楽器が演奏出来たらカッコいいし、楽しいだろうなぁと。カラオケで歌うのは好きだし、音感やリズム感も悪い方じゃない。でも…いざ楽器をやろうとなると、なかなか踏み出せずにいました。すでにアニメ・声優、バイク、サッカー観戦、ファッションというお金も時間もかかる趣味をたくさん持っていたので、手が回らない気がしていた、というのが大きかったと思います。
そんな状態がずっと続いていましたが、2年前の秋、音楽を自身の仕事に取り入れ頑張っている彼女と出逢ったことがきっかけで、自分の中の楽器をやりたい気持ちが再び盛り上がってきました。彼女は、私の趣味であるサッカー観戦やバイクにも興味を示してくれて、一緒に楽しもうとしてくれる人です。そんな彼女に、私も歩み寄りたいという気持ちがきっかけになったのだと思っています。
近いうちに音楽を始めてみよう、と考えるようになりましたが、この時点ではまだ楽器を何にするかは決めていません。
なぜユーフォニアムを?
「響け!ユーフォニアム」という作品をご存知でしょうか?
ユーフォニアムを知るきっかけとなった作品で2015年にアニメの第1期が放送されました。今では映画化もされていてとても人気のある作品です。
私も1期放送をリアルタイムで観てこの作品にドハマりしました。どのくらいハマったかと言うと、毎週リアルタイムで放送を観て、直後に気になるシーンを一時停止しながら観て、翌朝もう一回通しで観て、来週の放送まで暇さえあれば観返すというとても普通じゃない観方をしました。1話なんてもう20回くらい観ているんではないかと。引き込まれた要素として挙げるなら、黄前久美子という主人公のリアルさ、高坂麗奈の気高さ、人間関係・感情表現の機微、そして演奏シーンのカタルシス。どれをとっても素晴らしい作品です。
これだけハマったのだから影響されないわけはないですが、当時はユーフォを自分でやるようになるなんて微塵も思っていませんでした。まさかその4年後に自分のユーフォニアムを購入するなんて。
さて、そんなバックグラウンドもありながら、楽器を選びの思考過程に入ります。
木管、金管、弦楽器、打楽器、鍵盤……色々ありますが、どれも魅力的に思えました。もともと、この楽器がやりたい!ではなく、なんでもいいから楽器がやりたいと思っていたので。
でも強いて言うなら、ドラムにだけは特別な憧れがありました。趣味でよくライブに行きますが、自然とドラムの演奏に合わせて乗っている自分に気づいてから、ドラムって魅力的だなと思うようになりました。演奏する姿もカッコいいなと。ただ、実際自分でやれるかと問われると、まったくイメージが湧かず、練習場所の確保にも苦労しそうだと思い、候補からは外しました。
弦楽器や鍵盤も自分がやれているところをイメージできないという理由で却下。実は中学の音楽の授業で少しギターをやった頃に、1万円くらいのギターを買ってもらい始めてみたのですが、視力が悪くて教本や教則ビデオを見ながら練習できないというしょうもない自分への言い訳とともに挫折しました…笑(この件についてはいまだに両親に申し訳なく思っています。)
ピアノやバイオリンもクラシカルでかっこいいけど、やはり敷居が高いというか、さすがに厳しいだろうと思う部分がありました。
一生付き合う楽器なので、少しでも適性のあるものを選んだ方が楽しく続けられるかなという考えです。
では、管楽器なんてどうだろう。見た目もキラキラしていてかっこいいし好みと一致する。口笛がわりと吹ける方なので、吹く楽器ならいけるのではという安直な考えもありつつ。
管楽器と言って最初に浮かんだのはトランペットやサックスでした。ただ、自分の性格的に他人と違うことをしたいと考えるタイプで、人気の楽器をそのまま選ぶのはしっくり来ません(どうしてもそれがいい!という理由があれば気にしませんが)。試しに色々な楽器の音を動画で聴いてみたところ 「ユーフォの音色って優しくていいな」「自分もこんな風に吹けたら最高だな」と思うようになりました。
彼女にも話をしたところ、「唇の厚さによっても吹きやすい吹きにくいがあるけど、トロンボーンかユーフォあたりは良さそうだね」というアドバイスもあり、自分の中でもこれが後押しなって2択に。
「ユーフォかトロンボーンか…ユーフォかな」
決定打。ありがとう、響け!ユーフォニアム。
トロンボーンは家で吹いているといつか壁を破壊しそう…という心配もあり(笑)
こうして書いてみるとなんだか消極的な決め方のように思えますが、自分にとって重大な決定をするときには今回のようなプロセスを踏みがち。直感はあったとしてもそこに自分を納得させる理由付けをしたがる性分です。
ユーフォを始めるんだ、と自分の中で結論が出たときはとてもわくわくして、今すぐ行動したい!と思ったのを覚えています。
完璧なタイミング!これって運命では?
さて、私はユーフォニアムの購入を決意しました。さっそく楽器屋に行ってみよう~!
……………
あれ、ユーフォどこにもないんだけど?
店内をぐるぐる回ってもユーフォらしきものは見つからず。
島村楽器(ラゾーナ川崎店)で店員さんに話を聞いてみると、ユーフォは普段ほとんど置いてないだって!?
ユーフォって部活でやっていた人ならともかく、社会人で趣味として始めてみようという人は稀のようです。そうなると当然楽器店にもラインナップは揃っていません。(チューバとかもそうですね)そりゃ知名度低いわけだ…(笑)
「フルートやサックスはこんなあるのに…」と思っていたところ
「来月ちょうど金管フェアをやる予定で、今回はユーフォも過去最高クラスの数が揃う予定です!マウスピース選定会も開催するので、ぜひ見に来てくださいね!」とのこと。
タイミング!!!
しかもありがたいことに無金利キャンペーンまでやってる。
「これはもう天が俺にユーフォをやれと言っているとしか思えない!!!」
と非常に都合よく解釈し、その場で参加予約をしました。
最初の候補は、YAMAHAのYEP-621S。
響け!ユーフォニアム作中で主人公の黄前久美子が吹いているモデルの表面仕上げ違い※です。
※通常は、YEP-621Sの銀メッキ仕上げですが、久美子が使用しているのはクリアラッカー仕上げです。現実にもYEP-621という型名で特別生産されています。
621S基準で予算は30-40万で考えていました。
いざ選定会へ。
2019年6月9日、島村楽器ラゾーナ川崎店へ。フェアを教えてくれた店員さんと楽器のディーラーさんの2人が対応してくれました。
いきなり個室に通されたのは驚きました(笑)(試奏して選ぶのだから、そりゃそうか)
10万円台~150万くらいするものまで、20種類ほどのユーフォニアムがずらりと並んでいました。
その時の写真がこちら。
久美子がいました。(見切れてる)
これは選び甲斐がありそう。
まずは基本の持ち方と音の出し方を教えてもらいその通りやってみます。
持った感じ結構大きいし重さも感じる。音はすぐ出ました。
ユーフォで言うチューニングB♭(ド)下のG(ラ)までは出るけど、B♭は掠って音にならない…なるほど、これは確かに簡単ではない。口笛できれば吹けるだろうなんて甘い考えでした。。
それでも「数分でそこまで音を狙えるのは筋が良いですね!」なんて褒められてちょっと舞い上がりつつ選定に入ります。
片っ端から吹いてみてしっくりくる子を探します。音調の違い(まだ一定の音で吹けない自分ではちゃんとわかるわけもないのだが)とか、持ちやすさとかを比べながら吹きました。100万超えのものを吹いたときは誤って落としたらどうしようとヒヤヒヤしたり。
ユーフォにはピストンが3つのものと4つのものがあって、ピストン操作と息の調節で音を作ります。ピストンは4つの方が演奏にも対応しやすく価格も高くなります。
一生やる趣味として考えていたので、妥協せずに4番ピストンがあるタイプを買おうと決めました。説明もたくさん聞いて、音色としてもしっくり来たのが今吹いているJEP1120Sです。
JUPITERというメーカー製で、4番ピストンあり、コンペイセイティングシステム搭載。銀メッキ仕上げながらほのかに金色がかったような表面色調です。定価520,000+税のところ43万くらいで購入。お手入れ道具や、家での練習用ミュートとしてYAMAHAのサイレントブラスも併せてトータル48万ほどの支払い…
完全に予算オ―バーで笑いましたが、長く続けるし納得のいく良いものを選べるなら、と決断しました。
練習用のマウスピースとしてBruno Tilzの6 1/2 ALも購入。JUPITERの付属マウスピースよりも初心者には吹きやすくまずはこれで練習すると良いとのこと。
ついに念願のMy楽器を手に入れました。
ケースと合わせると10 kg弱あり重いので、帰りはタクシーで家まで運びました。
初日に撮った写真。ピカピカです。やはり大きいだけあって所有感も相当なもの。たまらないですね。これを吹けるように練習するんだ。
こうして、私のユーフォニアムライフが始まったのです。
(ブログ 『ユーフォ生活1年目』 に続く)
1周年記念の演奏動画
ここに至るまでの1年間の過程を次回のブログに書きます。良かったら動画と併せて観てもらえると喜びます。